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浅野式現代でたらめ用語辞典(再開その28)

Posted on 2014年2月4日

「フラッシュバック」広辞苑にも載っている用語ですが、心理的な働きに関係する複雑で重要な用語です。庶民の遣い方は?

 

知ったかぶり老人:わしだって、“フラッシュバック”のことくらい知っているぞ。写真を撮る時に光るやつだろう?年を取るとハゲ頭が光るな。うしろが光るやつを言うんだよ。

 

中学生ギャル:少し前に父ちゃんと母ちゃんとが大げんかして、離婚するなんて言い出した。その時のことが、私にはトラウマになって、勉強に集中出来ない。母ちゃんは、「お前この頃成績が下がったね。もっと頑張りなよ」なんて平気で言うんだ。

 

真面目男子大学生:“フラッシュバック”は、よく使われる用語ですが、実際に、特定の個人にあてはめて考えるのは難しい問題です。ギリシャ語起源の“トラウマ”(trauma)も心理的な現象ですから、上の女子中学生のように、悪い思い出が勉強に集中できなくするような現象はよくあることです。東日本大震災の復興もこうした被害者の心理まで考慮すべきです。安倍首相のように、「放射能は安全にコントロールされている」などという単純な考え方では真の復興などまだまだ先のことと言わざるを得ません。(この回終り)

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