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1.創立の小集会からシンポジウムへ(1995-6年)

Posted on 2010年4月21日

1995年12月20日に創立の会を持つことにし,JACETの名簿で研究分野を「辞書研究」「辞書指導」としている会員を探した。が,2700名中に4,5名しかいなかった。範囲を「語彙研究」「語彙指導」にまで広げたが,12,3名の名前しか出てこなかった。結局,知り合いも含めて30名ぐらいに手紙やメールを送った。

当日集まったのは6名で,これで出発することにした。会は隔月に開き,ひとりずつ輪番で研究発表することになった。何回か続いたが,出席者が5-15名程度で少なく,どうしたものかと思案した。

★サークルに人を集めるのは難しいもの★

その当時,井上永幸氏が始めてくれた「辞書学メーリング・リスト」は極めて活発で,毎晩みなさんいろいろな語法・辞書に関する問題について意見を交換していた。私もこれを読み,意見を書きこむのがうれしかった。おそらく150名ぐらいが登録していたと思われる。

なんとかこれらの研究者を一堂に集めて話し合う機会が持てないかと思案した。シンポジウムを開くのはどうだろうかと何人かに相談して賛成を得て,研究が活発な関西から2名,関東から1名の講師をお願いすることにした。

最初に依頼した3名,南出氏,井上氏,赤須薫氏が受けてくれたので,スムーズに仕事は進み,1996年12月14日に旺文社の大会議室で開催した。「英語辞書編集の今日的課題」と題して,66名もの参加者を得て,英和辞典の編者として有名な先生方も参加されて,活発な議論が3時間を超えて続き,成功であった。

★アイディアはダメでもともと。やってみることです★
(村田 年)

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