言語情報ブログ 語学教育を考える

浅野:英語教育批評:「日英混合語」を公用語にしよう

Posted on 2006年10月5日

 安倍首相の施政方針演説では、100以上のカタカナ語が使われていたということもあって、「わかりにくい」という批判があった。政治家にも海外留学した人たちが増えたせいか、やたらとカタカナ語を使う。
 それならいっそのこと「日英混合語」を公用語にしようと提案したい。カタカナ語の使用大いに結構、そして、それを書くときはなるべく英語(原語)を使うようにするのだ。すでにテレビや新聞、雑誌では英語の記号や単語は多用されている。「午後10時」は「P.M. 10 時」だ。「与党 VS 野党」というのもあるが、V.S. や vs.などピリオッドの使い方や文字の大きさはまちまちである。日本人は何事も“アバウト”(これももう古いが)なのが好きだから、そういうことにはこだわらないでよい。読み方は「ブイエス」でも「バーサス」でもかまわない。
 「そういうでたらめな使い方に慣れさせてしまうと、英語学習には大きな障害になる」という意見には、「もう英語は英米だけのものではないのだから、英米語の規則に縛られる必要はない。日本人は “PM 10時” と言うのだ、と堂々と宣言すればよい」と反論しよう。“Shall we ダンス?”“レッツ shopping。”“これで実力UPだ。”なども大歓迎。外国人に通じなかったら、「理解できないほうが悪い」と開き直ればよい。それが愛国心というものだ。
 こういうことは私なんかが言わなくても、現実にそうなりつつあるから、あとは時間の問題と悠然と構えていればよいのであろう。
(浅野 博)

Comments (0) Trackbacks (0)

Sorry, the comment form is closed at this time.

Trackbacks are disabled.