浅野式現代でたらめ用語辞典(再開その17)(4Kテレビ)
「4Kテレビ」は“写りがきれいだ”と2,3か月前には、「これからのテレビ」と騒がれましたが、今はどうなっているのでしょうか。
知ったかぶり老人:以前は近所の娘さんにお婿さんの候補を紹介するのに、“3K”と言ったもんじゃよ。“高学歴・高収入・好人物”だな。違う?“4K”になったのか。そんなもの知らんよ。
中学生ギャル:うちの母ちゃんに、うちも“4Kテレビ”にしたいと言ったら、“毛穴やしわまでよく写るようなテレビはいやだよ”だってさ。自分が写るわけでもないのに。わけわかんない。
くそ真面目男子大学生:現在のハイビジョンよりも画素数が多くて、鮮明な画像が売りもののテレビです。私の祖父は、「敗戦直後には、ラジオが唯一の娯楽で、ラジオの放送劇に想像力を刺激された」と言っていますが、総務省は“来年度(2014)から実用化する”らしいです。景気さえ良くなるなら、“なんでもあり”なのでしょうか。おまけに3Dテレビなんかが日常的になったら、人間の頭がおかしくなるのではないかと心配です。(この回終り)
浅野式現代でたらめ用語辞典(再開その16)
「フライングゲット」
アイドルのコンサートなどの情報やチケットをいち早く手に入れることを陸上競技の“フライング”(飛び出しスタート)と組み合わせた和製英語。
知ったかぶり老人:わしは、釣りを趣味にしとるから、“フライングフィッシュ”は得意じゃよ。釣竿とのバランスが大事じゃ。
中学生ギャル:友達がAKB のチケットをもう手に入れたと言っていた。私も欲しいけど、私の母ちゃんは、「そんなものはテレビで見ればいい」と言って買ってくれそうもないよ。
くそ真面目男子大学生:どうしてこの頃の日本人は、カタカナ用語を使うのがとても好きなのでしょうか。国会議員まで、「その情報はどこからゲットしたのか」なんて言っています。“カタカナ用語使用禁止”の法律でも作れば、国会はとても静かになると思います。(この回終り)
浅野式現代でたらめ用語辞典(再開その15)
「サイバー攻撃」
「サイバー」(cyber)は「コンピューターの」という意味だが、特定の国が悪用すると、相手国の市民生活に大影響を与える恐ろしい武器となる。
知ったかぶり老人:なに?「サイパン攻撃」?馬鹿な。あそこから飛び立った米軍の B29 が日本人を苦しめたんじゃよ。
中学生ギャル:うちのお母ちゃんは、「銀行からお金を下ろせなくなった」って大騒ぎしていた。たいしたお金じゃないんだから、たんす預金しとけばいいのに。
くそ真面目男子大学生:これは恐ろしい武器です。原子爆弾などを使った戦争はどちらの国も滅びますが、“サイバー攻撃”は攻撃する側になんの被害もなく、相手側の市民生活に大混乱を起こせるのです。日本では総選挙でのコンピューター利用に大騒ぎしていますが、“サイバー攻撃”に対する自衛権の行使はどうなっているのでしょうか?(この回終り)
浅野式現代でたらめ用語辞典(再開その14)
「いくじい(育爺」
父親が子育てを手伝ったりするのを「イクメン」と言っていたと思ったら、「祖父が孫を育てること」を「イクじい」と言うらしい。
知ったかぶり老人:戦争中は、戦争に協力しないやつは、“非国民”とか、“いくじなし”と言われたもんだ。今は、“イクジナシ”は喜ばれるのか?何?“イクジイ”?そんなもんはおらんよ。
中学生ギャル:うちのおじいちゃん、もう少しボケている。「千五百万円までは税金がかからんからお前にやってもいいぞ」なんて言うんだ。そんなお金あるはずないのに。私は千五百円お小遣い貰ったほうが有難いよ。
迷える女子大生:男が子育てを手伝ってくれるのを“イクメン”とか言っていたけど、そんな男いるかな?いても“イケメン”でなかったりして。私は結婚しても子どもは欲しくない。おじいちゃんもいないしね。(この回終り)
浅野式現代でたらめ用語辞典(再開その13)
「バレンタインデー」
ご存知「チョコレートの日」。悲喜こもごもの有様にテレビまで一緒になって大騒ぎ。
知ったかぶり老人:なに?また誰かばれたんか?昔は「密会」と言ってな、ばれんように会っていたもんじゃ。わしだって、若い時はもてたぞ。
中学生ギャル:うちの姉ちゃん本命からチョコをもらったって大喜び。私なんか上げるだけ無駄だから、何もしない。本当は泣きたいくらい寂しいよ。
くそ真面目大学生:バレンタインデーは殉教者の日です。チョコを上げたの、貰ったのと大騒ぎする日ではありません。世界にはチョコどころか、毎日のご飯さえ食べられない子どもが沢山いるのです。日本人はクリスマスでもバレンタインでも、どうしてこんなに馬鹿騒ぎをするのでしょうか。僕には理解不能です。(この回終り)