1.漢文の素読(湯川秀樹の学習,研究,人となり)
Posted on 2009年12月27日
父は,秀樹が5歳になった頃,祖父に「そろそろ秀樹にも漢籍の素読をはじめてください」と言われた。四書,五経,まずは「論語」と「孟子」から始まって,来る日も来る日も祖父のあとについて,読まされた。なにもわからなかったが,祖父が竹の棒で指す字をみて,あとについて言う。これが毎晩のように小学生になっても続いた。そのうちすっかり漢字に慣れてしまい,その後大人の本を読む際に何の抵抗もなかったという。
(村田 年)