言語情報ブログ 語学教育を考える

英語辞書研究会の創設

Posted on 2010年4月18日

はじめに
これはいわゆる「研究プロジェクト」ではないが,同好の士を募って小さな研究グループを作り,それを発展させて,予想以上の大きな会にした。そのおかげで,辞書関係のみなさんに,発表の機会を,同好の士を見つけてグループを組む機会を提供できた。また,まだ研究分野として認知されてない感のあった辞書研究を辞書学の位置に据えることに多少の力を貸したと思われるので,取り上げることにした。

国際応用言語学会の大会を1999年に東京で開くことが1994年の秋に決まった。世界中から2500名以上もの研究者を集めて,応用言語学のあらゆる分野の研究発表がなされる。これはいい機会だ。自分が少しばかり関係している辞書研究についてもシンポジウムの1つぐらい出したいと思った。

★受け身で参加するのではなく,自分たちも発表したい★

1995年夏に学生をつれてメルボルンのモナッシュ大学へ行き,そこでちょうど開かれた小さな「社会言語学研究会」に出席する機会を得た。出席者は20名ほどで,ほぼ輪番で発表するもので,その発表は,まだ中途段階のものでも,つかんだばかりのアイディアを研究仲間にぶつけるといったものでもいいというラフな規定のようであった。

これがヒントになって,全員参加型のInterest Group(同好の士の研究グループ) を作ればいいんだと思った。南出康世氏に相談したら「英語辞書学の理論的な研究とともに辞書編集の実際的な課題の両方を扱う会」がいいとの助言をいただいた。

★こちらに問題意識があれば,見るもの,聞くものが ヒントになるもの★
(村田 年)

Comments (0) Trackbacks (0)

Sorry, the comment form is closed at this time.

Trackbacks are disabled.