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3.ワークショップの発案とその定着(1997-2000年)

Posted on 2010年4月27日

1996年のシンポジウムの直後,ML上でしばらく議論が続いた。多くの書き込みを読むうち,みんなが発表の場をほしがっているのだとわかった。

そこで,参加者のすべてが発表,司会,質問のいずれかで参加するワークショップ型の「研究発表会」を持つことを提案した。そのころはすでに運営委員会という組織を作って重要事項は相談することになっていた。事務局は4名ほどいたが,普段は私ひとりで全部の仕事をさせてもらっていた。何人かで担当するよりもひとりの方が楽だったので。

★取りまとめは一人の方が楽だ。が,その場合どんな小さな意見にも耳を傾け,検討する態度が必要だ★

研究発表会を「ワークショップ」と名付けて,第1回を最も活発な関西で開きたいと思った。京都外大の赤野一郎氏が快く会場を引きうけてくれて有難かった。

第1回ワークショップは1997年12月13日に,発表者40名,参加者160名を得て盛大に行われた。このときもその後しばらくの間ML上で議論が続いた。これ以後ワークショップは慣例となりほぼ毎年多くの参加者を得て開かれて現在に至っている。

多くの若い研究者が生まれて初めての研究発表を経験し,中年以降の方でも初めて発表し,ただ聞いていたときに比べて,研究会の景色が異なってきた,との報告を何度も受けて,やってきてよかったと思った。

★発表者は延べで300名以上。生まれて初めての人も相当多かった★
(村田 年)

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