no …ing自体が両義的
Posted on 2010年8月30日
no …ing自体が両義的
(3)There is no smoking in this building now.は、直訳して、「今、この建物では、禁煙である。」としても、no smokingが「禁煙」に変わっただけで、依然として両義的のままです。
no smoking「禁煙」は、助動詞を補って言い換えると、A:may notを用いてmay not smoke、B:can’tまたは cannotを用いてcan’t [cannot] smokeと、二様に解釈されます。その昔、may notとcannotの相違を、「今、人前で、逆立ちすることはない (probability, may not)、しかし逆立ちができない (possibility, cannot) 訳ではない」と英語話者が説明していました。これを上に当てはめると、A:may not smokeは、「喫煙する可能性があっても喫煙が許可されていない」という意味であり、これに対しB:cannot smokeは、「危険性なりが理由で、喫煙することが不可能」という意味になります。
A: 今、この建物で、喫煙することは許可されていない。
B: 今、この建物で、喫煙することは不可能である。
次回は、次の(4)の両義性を扱います。my sistersは二人としてお考え下さい。
(4)Each of my sisters loves a man from Texas.