言語情報ブログ 語学教育を考える

3.日本は本当に安心できるのか

Posted on 2011年2月28日

今回日本では,無作為に選ばれた185高校の6000人が受験した。その結果について,学力は「ゆとり教育」以前の水準に戻った,これで一安心と言えるのだろうか。私にはそれほど状況が改善されて,明るい将来が見えてきたとは思えない。

第1にこのテストは練習なしに受けなければならないのに,わが国の場合,2003年のテストで,大きく落ちた結果,1位のフィンランド詣でを盛んにする,全国的な学力テストを
復活して,似たような問題で練習を積む,PISA型応用問題を盛んに取り入れた授業を意識的に行った。このようにすれば,ある程度のテスト成績の向上は当たり前だろう。

もともと人口の多い大国としては日本はトップ・グループで成績そのものは心配の必要がないが,とPISAの担当課長のシュライヒャー氏は述べた。がしかし,同時に行ったアンケート調査の結果は心配だ,と課長は前回述べていた。

この点が大いに改善されたとはとても思われない。確かにいくつかの改善点が指摘されてはいるが。
(村田 年)

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