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浅野:英語教育批評:「夏休み特集」のこと

Posted on 2006年7月21日

 「英語教育」(大修館書店)の8月号は「自分が変わる夏休み」ということで、経験豊かな21氏の体験談を特集している。1編が1ページだから、どこからでも気楽に読めるし、自分には合わないと思ったら読み飛ばすこともできる。そういう意味ではまさに夏休み向きなのだが、私には1つの疑問が残る。現在の多くの中・高の先生方は果たしてどのくらい夏休みがとれるのであろうか、という疑問である。特集の寄稿者は、ほとんどが大学関係者であるのも気になる。威勢のよい人もいるから、“夏休みなんかなくたって勉強するのが修行だ”と叱られそうだが、やはり現実の問題として意識せざるを得ない。”Good Old Days!” というタイトルで書かれた方もあるが、2、30年前は今よりは恵まれていたのではないか。では何がどうして条件が悪くなったのであろうか。中・高の先生方はあまりものを言われないから、こういう特集をするならば、編集者の方も「中・高の教員はどのくらい夏休みを取れるか」ということなどを調べてくれると有難いのだが。
(浅野 博)

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  1. 浅野先生、

    そのとおりだと思います。

    じつは、私も書こうかなと思っていました。

    先生の論をお借りしながら書きたいとおもいます。

  2. 記事を楽しみにしています。丹下さんと一緒に声援を送ります。


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