言語情報ブログ 語学教育を考える

浅野式辞典:「ケータイ」(携帯)

Posted on 2006年7月31日

 方言の「ケッタイな」が語源。その“形態”が、それまでの電話ととても変わっていたことを意味していたが、今は、そこで交わされる会話やメールの内容が「ケッタイな」ことを意味する。また、「結滞(けったい)=心臓の鼓動が乱れること」とも関係がある。
(浅野博)

★★浅野式「でたらめ現代用語辞典」Asano’s Japanese Dictionary of Current Words and Phrases Flippantly Defined in Disorderly Order★★

浅野:英語教育批評:「夏休み特集」のこと

Posted on 2006年7月21日

 「英語教育」(大修館書店)の8月号は「自分が変わる夏休み」ということで、経験豊かな21氏の体験談を特集している。1編が1ページだから、どこからでも気楽に読めるし、自分には合わないと思ったら読み飛ばすこともできる。そういう意味ではまさに夏休み向きなのだが、私には1つの疑問が残る。現在の多くの中・高の先生方は果たしてどのくらい夏休みがとれるのであろうか、という疑問である。特集の寄稿者は、ほとんどが大学関係者であるのも気になる。威勢のよい人もいるから、“夏休みなんかなくたって勉強するのが修行だ”と叱られそうだが、やはり現実の問題として意識せざるを得ない。”Good Old Days!” というタイトルで書かれた方もあるが、2、30年前は今よりは恵まれていたのではないか。では何がどうして条件が悪くなったのであろうか。中・高の先生方はあまりものを言われないから、こういう特集をするならば、編集者の方も「中・高の教員はどのくらい夏休みを取れるか」ということなどを調べてくれると有難いのだが。
(浅野 博)