言語情報ブログ 語学教育を考える

浅野式現代でたらめ用語辞典(再開その22)

Posted on 2013年9月12日

「新アイフォン発売」

新アイフォン(iPhone 5c)がアップル社から発売されて、日本では“ドコモ”も発売に参入ということで、一部の人たちはいつ乗り換えるかと大騒ぎです。

 

知ったっかぶり老人:俺だって“フォン”が電話だっていうことくらい知っているぞ。“愛フォン”は、“恋人たちが愛をささやく電話”だよ。

 

中学生ギャル:母ちゃんに、私も新しいアイフォンが欲しいといったら、「スマートになりたいのは私だよ」だってさ。“スマホ”と間違えているんだ。遅れてるー!

 

まじめ大学生男子:今回のは色が豊富なので、女性は「何色がいいかしら」なんて騒いでいます。性能とは関係ありませんが、比較的安いのは僕みたいな貧乏学生には有難いです。記号のCは“安い (cheap)”のCではないかという議論もあるようです。私は、通話料をもっと安くして欲しいです。指紋登録も出来るようですが、この機能は前からあるのですが、面倒がって使わない人が多いようです。便利さばかり求めて人間はますます怠惰になっていくようです。(この回終り)

浅野式現代でたらめ用語辞典(再開その21)

Posted on 2013年8月7日

「ゲリラ豪雨」

 「突然に降り出す豪雨」のことで、正式な気象用語ではないようですが、特に都市に住む日本人には軽視できない異常気象です。時には死者まで出ています。

 

耳の遠い、知ったかぶり老人:なに?“ゲリラ攻撃”だと?ナポレオンもゲリラには悩まされたが、俺も戦争中はゲリラ攻撃には困ったよ。

 

中学生ギャル:朝は天気が良かったので傘を持たずに学校へ行ったから、帰りはひどい目にあった。母ちゃんには、「どうせ傘があっても濡れるのは同じだよ」と言われた。

 

まじめ男子大学生:少し前には、“爆弾低気圧”なんていう言葉が使われました。今度は“ゲリラ豪雨”です。いずれも正式な気象用語ではないのですが、感じは俗語の方がよくわかります。“ゲリラ豪雨”の被害は安倍首相の経済復興の大きな障害になると思います。(この回終り)

浅野式現代でたらめ用語辞典(再開その20)

Posted on 2013年7月17日

「熱中症」

異常気象のために、6月初めから猛暑の日が続いて、“熱中症”で倒れる人が多く、命を落とす人までいます。学校の対策はどうなっているのでしょうか?

 

耳の遠い、知ったかぶり老人:なに?“熱中少年”だと。俺も戦時中は戦闘機乗りに憧れた“熱中少年”だった。何事も熱中することは良いもんじゃよ。

 

中学生ギャル:今日は工場見学だったけれど、途中ずいぶん歩かされたので、気分が悪くなって、倒れた人が10人くらいいた。先生は、「マスコミの人に何か聞かれても、知らないと答えろ」だってさ。先生たちはいつもびくびくしているみたい。

 

まじめ女子大生:今、教育実習である高校へ来ています。昨日は猛暑で、運動はしないようにと天気予報で注意していたのに、校内マラソンが行われて、救急車を呼ぶ騒ぎになりました。学校って、こんなに融通性がないところだとは知りませんでした。(この回終り)

浅野式現代でたらめ用語辞典(再開その19)

Posted on 2013年7月3日

「クールジャパン」

日本の文化面の良いところを世界に宣伝しようと、通産省がイギリスの言い方を真似して使い出した言葉。

知ったかぶり老人:おれだって、“クール”が、“涼しい”ということぐらい知っとるぞ。“クール日本”だと?日本が熱帯地域になろうとしている時に、何を言っとるんじゃ。

中学生ギャル:英語の先生から、“cool”には、“かっこいい”という意味があることを教わったよ。だから、“クールジャパン”は、“かっこいい日本”だよね。でも今の日本にかっこいいとこなんてあるのかなー?

まじめ女子大生:去年の夏休みに、3週間ほどニューヨーク州の東部にある小さな町でホームステーをしました。町の人は、今でも日本では刀を持ったサムライが通りを歩いていると思っているようでした。でも私も他人のことは笑えないと思いました。日本のことを質問されても満足に答えられなかったからです。日本の学校教育は一体なにを教えている処なのでしょうか?(この回終り)

浅野式現代でたらめ用語辞典(再開その18)

Posted on 2013年6月4日

「標準時の変更」

猪瀬東京都知事が、日本の標準時を2時間早くすれば、東京の市場が世界で一番早く開くことになるので、景気の支えにも好影響があると主張しました。

中学生ギャル:都知事ってすごい力があるんだね。地球の自転を2時間も止めるんだってさ。そんな問題をテストに出して欲しくないな。

知ったかぶり老人:昔は、“サマータイム”と言ってな、夏は1時間時計を早くしたものじゃよ。最近はどうしてやらんのか。電気料金ばかり値上げして、実にけしからん。

くそ真面目男子大学生:日本の標準時は、明治になって決められたものですが、日本列島は南北に長いばかりでなく、東西にも長いので、標準時を2つにした時代もあったそうです。僕なんか、“兵庫県の明石”とか、“グリニッジ標準時”とか受験勉強で覚えたものです。受験問題を難しくするよりも、サマータイムを復活した方が良いと思います。(この回終り)