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日本人の学習形態を変えたらどうでしょう?5

Posted on 2009年11月21日

「学習」改善の方向 ― 問題追及学習と生活学習
以上述べたように,生徒の,あるいは生徒を取り巻く環境の急激な変化に対して,まずは私たちの価値観・教育観・学習観そのものを少し変える必要があると思います。

1) 上から与える教育 → 自分で見つける学習
2) 材料の精選,質の均一化 → 量を与えて,そこから法則を 見つけさせる
3) 義務感による学習 → 好奇心,動機,誘引による学習
4) 量・質を決めての完全習得 → 不特定の量・質の材料から 「なぜ?」の答えを求める
以上のような方向へ意識的に転換させる必要があろうかと思います。

また「成績のいい子」とはどんな子でしょうか?成績の評価法も昔とは違ってきていますが,なおいっそう「結果重視」から「過程重視」への転換が必要でしょう。勉強の意欲,持続力,好奇心,態度・姿勢などに今以上に評価の目が向けられる必要があるでしょう。どれだけ覚えたか(正解が決まっているQuestion に答える。決まった答への到達度)ではなくて,学習の過程・態度(正解がはっきりしないProblem に答える。自分なりの解答を見つける)を重んじたいと思います。 (村田 年)

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