言語情報ブログ 語学教育を考える

結 論(「文化の相違」の問題の深さを認識し,問題追及型学習への地道な努力を傾けたい)

Posted on 2009年12月11日

厳密に考えると,私たち日本人の学習形態を変えるのはたいへんで,一朝一夕にはできないことですが,まずは,少しずつでも方向を変えていくことはできるでしょう。

1.知識を覚えさせるときに,必ずなぜそうなるかを説明する。
2.正解が1つしかない問題だけではなくする。
3.先生が用意した問題だけでなく,その場の発展で生まれた問題,生徒が考えた問題なども大事にする。
4.答よりも,解答の過程に評価の重点をおく。
5.生徒がうるさくても,出歩いても,すぐには叱らない。
6.言葉づかいや態度について,あまり注意しない。
7.人はすべて平等で,生徒と先生,店員とお客,平社員と重役であっても基本的な言葉づかいは同じだという考えを養うようにする。

暫定的な結論ですが,このようなことで,日本の文化の良い面は,積極的に維持する一方で,縦社会的な人間関係を,よりフランクな横社会的な人間関係に少し変えて,ことばを尽くして理解・交流をはかる方向に躾も教育も持っていければいいがと思います。 (村田 年)
(村田 年)

Comments (0) Trackbacks (0)

Sorry, the comment form is closed at this time.

Trackbacks are disabled.