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独学の利点―湯川秀樹に学ぶ(2)

Posted on 2010年2月17日

*勉強は適当な指導者から習った方がよいが,独学の効用もある。先生がいないと無鉄砲なほどの冒険ができる。湯川は最初の論文で一流の研究者に立ち向かった。一方,指導者を得た朝永は先生が考えだすテーマをひとつずつこなしていった。朝永は先にある程度の業績を上げていき,湯川は後れを取ったが,あるとき一大飛躍をした。
*発展途上の矛盾と混乱を抱えた分野で,暗中模索に明け暮れたが,それがかえって湯川にとって刺激,魅力となった。何物にも代えがたいほどの動機付けとなった。

★適当な指導者がいた方がいいが,独学もときに大きな飛躍につながる★
★問題の矛盾と混乱がかえって大きな魅力・動機付けとなることもある★
(村田 年)

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