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英語総合教材作成プロジェクト―(49)研究プロジェクトの組み方(1)

Posted on 2010年2月23日

●はじめに
私たちJACET教材研究委員会が1987年に出した一般大学生用の英語教科書は出版と同時にどんどん注文が入り,初版が43刷り,すぐに改訂した2版が26刷り,慎重に直した3版が56刷りと出て,印刷がとても間に合わないほどで初年度の大学生用テキスト4000冊のうちのベストセラーだと業界誌に書かれ,読売新聞の取材を受け,Daily Yomiuriに大きく掲載された。

地方から講演の依頼やシンポジウムへの誘いを受け,英語教育雑誌から原稿依頼があったりして,英語総合教材のひとつのモデルを示しえたと思った。

初年度に爆発的に売れたばかりか,10年,20年の長い年月にわたって多くの先生方に使われ,ドイツ語の出版社と思われていた三修社が,英語の出版社として大学の英語教師に広く認知されるというおまけまでついたと思われた。

それではこのプロジェクトを,発端を中心に見てみたい。
(村田 年)

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