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教材委員会の最盛期から委員減少へ―(49)研究プロジェクトの組み方(1)英語総合教材作成プロジェクト

Posted on 2010年2月26日

JACET教材研究委員会は,その頃すでに3種類の英語購読用教材を出版し,研究冊子『英語購読用教科書のあり方』を1981年に刊行し,その中で「JACET基本語第1次案」(一般の大学生が習得すべき約4000語の単語リスト)を提案し,英語教育の世界に大きな話題を提供していた。

その翌年私はこの委員会に入れていただき,「基本語第2次案」作成に参加した。教材委員会はこの「2次案」を1983年に発表し,この研究を中心とした活動が評価され,「1984年度JACET賞」をいただいた。この頃までが教材委員会の最盛期で,委員の数も多く,たいへんに活発であった。

その後1984年度には「基本語第2次案」の実際の教材へのカバー率など,この語彙表のReadability(可読性。それでどこまで読めるか)の検証を行って一段落した雰囲気になった。委員長のM氏を初め,主だった委員はそれぞれに多忙を極め,委員を辞める,定期的に出席できないといった届けがあり,まだ新参であった私が委員長にされてしまった。
(村田 年)

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