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フィンランドの教育の特徴

Posted on 2010年9月12日

●教育にとって最も大切なのは? ― それは先生!
6.フィンランドの教育の特徴
1)「社会構成主義」と名づけられる。すなわち,まわりの人間関係,社会との脈絡を考えて,自ら目標を定め,答を追及し,最終的には自らが自分の活動を評価し,次の目標を考える。
2)言い換えれば,人間関係と社会的脈絡を教育の中心に据える。
3)権限を下へ下へと下ろし,結局のところ先生にすべての権限を与える。教育省,地方自治体は予算と人員の確保に責任を持ち,教育には口を出さない。
4)指導のガイドラインはあるが,標準・スタンダードという言葉は避けられている。モデルを示すのみ。教科書は教員ひとり一人が選び,使っても使わなくてもよい。教科書検定はない。
5)教員には何の指示も与えられず,自らが判断して授業を進めていくことが期待される。
6)生徒は,グループで,あるいは個人個人が別々に勉強を進める。教員は支援する立場にある。
7)評価 ― 学んだ知識と応用力だけでなく,さらにその知識を個人の生活や将来とどのように関わり合いを持たせたか,この点も含めて生徒自身が評価することが求められる。
(村田 年)

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