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X is YとY is Xとは、完全同義にあらず

Posted on 2010年9月7日

(5)Who is your aunt?は、中学校1年生でも既習ですが、A:your aunt is whoからでも、B:who is your auntからでも、(直接)疑問文としては、形として(5)だけになってしまうのです。このAとBを、そのまま英語から日本語に置き換えれば、解釈することはできます。
A: おば様は、どなたですか。
B: どなたが、おば様ですか。
日本語(学)で知名度の高い、「ハ」と「ガ」について、「ハ」が旧情報を担い、「ガ」が新情報を担うということが見事に実現されていて、AとBの両方が、日本語教育にも使えそうな教材を提供しているのでは、ないでしょうか。尚、どなたがはっきりしなければ、どなたに具体的女性名を代入することです。
A‘: おば様は、マサコサマですか。
B‘; マサコサマが、おば様ですか。
 また、(5)の両義性を形に反映させるのであれば、次のような書き換えが可能です。
A: I ask you who your aunt is.
B: I ask you who is your aunt.

 次回は、(6)で、一方の解釈がやっとわかっても、他方の解釈は、容易ではないでしょう。
(6)Such a man would be happy with no job.

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