言語情報ブログ 語学教育を考える

浅野式辞典:「かつじばなれ」(活字離れ)

Posted on 2007年9月10日

高校生A:「かつじば」って何だ?
高校生B:「かつじ」って名前だよ。「かつじ」が離れて行ったということ。
高校生A:そうか。ドラマの題か。面白くなさそう。
ある調査では日本人の読書量順位は、30か国中最下位だそうだ。

★★浅野式「でたらめ現代用語辞典」Asano’s Japanese Dictionary of Current Words and Phrases Flippantly Defined in Disorderly Order★★

浅野式辞典:「きさいみす」(記載ミス)

Posted on 2007年9月7日

 試験の答案を返された中・高生が、「先生、ここは私の記載ミスですから訂正します」と申し出ると、それが認められるようになった。家に帰ると、親からは「もともと誤答にする法的根拠などないのだから当然」と言われる。

★★浅野式「でたらめ現代用語辞典」Asano’s Japanese Dictionary of Current Words and Phrases Flippantly Defined in Disorderly Order★★

浅野:英語教育批評:「繰り返し」のこと

Posted on 2007年9月4日

 新米教師の頃、授業を見てくださった恩師から、「大事なことは、ただ繰り返せばいいものではないよ」と言われた。私は「いいか、これは大事だぞ。もう1度繰り返すからよく聞きなさい」のように言うことが癖になっていたようだ。「分からせるためには『手を変え、品を変え』ということを考えなさい」とも言われた。聞かせたら、文字を見せるとか、静止画で分かりにくければ、ジェスチャーで見せるとか、さまざまな工夫が必要なのだ。方法を変える場合もタイミングとか生徒の反応も考慮に入れなければならない。「教える技術」は奥が深い。
 自己反省はこのあたりにして、八つ当たりしてみたい。対象は最近の民放のテレビで、「無駄な繰り返し」が多すぎないかということ。印刷媒体の新聞の場合は、朝、夫が読んで出かけたあと、専業主婦の妻が昼近くに読み、午後に帰宅した大学生の娘が読むといったことはよくあることだ。テレビ画面はそうはいかないから、見損なった人のために、同じことを繰り返すのはある程度は必要であろう。ところが、実際は1日で10回以上も繰り返している。週末にはワイドショーでまた繰り返す。しかも、「再放送です」とは言わないから、同じことをさも初めてのように伝えるキャスターの顔がバカに見える。実際は視聴者をバカにしているのだ。情報源も新聞や雑誌に依存している部分が多く、自社独自の取材が少ない。夕方のニュースなどでは、ときに良い特集もあるのだが、そういうものはまず再放送されない。
 視聴者の批判を紹介して、反省を示す番組は時間が短く、休日の早朝などに放送する。しかも、局の責任者の答弁は概して慇懃無礼である。これではテレビの「言論の自由」はあぶなくなる。現に与党のある政治家は、「自民党が参院選挙で負けたのは、テレビが大臣のおかしな言動ばかりを繰り返し放送したからだ」と言っていた。そのうちに、『テレビの繰り返し放送を禁止する法案』でも出てくるのではなかろうか。
(浅 野 博)

浅野式辞典:「ないかくかいぞう」(内閣改造)

Posted on 2007年9月1日

「内核改造」と書くと核実験の話になりそうだ。「無い核改造」は、核になる総理大臣の存在が感じられない新内閣のことだ。「内角海三」と書いた高校生は、新しい大臣にこういう人いるんじゃないの、とつぶやいた。

★★浅野式「でたらめ現代用語辞典」Asano’s Japanese Dictionary of Current Words and Phrases Flippantly Defined in Disorderly Order★★

浅野式辞典:「ちゃいなふりー」(China Free)

Posted on 2007年8月31日

 これは高校生でも「中国は自由だ」と訳してしまう。“Free China”との区別もできない。お笑い芸人の犬井ヒロシなら、“China is freedom!”と歌いそうだが、実際は子供の命にもかかわる笑えない問題だ。

★★浅野式「でたらめ現代用語辞典」Asano’s Japanese Dictionary of Current Words and Phrases Flippantly Defined in Disorderly Order★★