言語情報ブログ 語学教育を考える

文法を基盤とした「総合教材」の観点―(49)研究プロジェクトの組み方(1)英語総合教材作成プロジェクト

Posted on 2010年3月13日

1.Part I においては,各文法事項を中心にするが,その項目を総合的に扱い,ルールに関連性を持たせ,作文等に応用できるものとする。
2.用例は執筆者が学生の日常生活を考えてよく使うであろう場面の表現を自作し,ネイテイブ・チェックを受ける。
3.練習問題は,(A)基本的な文法事項の確認, (B)その応用としての作文, (C)文法,意味,文化などについて考えさせる問題,とした。
4.Part II としては,従来の学習英文法の枠を超えて,文を超えた談話単位で,代用,省略,新旧情報,視点,前提と焦点などの知見を取りこむこととした。

★学生の基礎の補強,学生の日常生活と合った例文,新しい学問の方向も示す★
(村田 年)

新しい総合教材を目指して―(49)研究プロジェクトの組み方(1)英語総合教材作成プロジェクト

Posted on 2010年3月10日

文法を中心とした総合教材を作ることはすぐに決まったが,その内容を,形式をどうするかは,意見が異なり,なかなか決まりそうになかった。だいたい「文法」をどのように入れ込んでいったら,おもしろくなるか,と。

どのような教材にするかは,一般大学生にどのような英語力を望むかと同じことで,重要な問題なので,急がないことにし,何度も何度も意見交換を行った。初めは各委員がみんな違う大枠(目次)を出してきて,それをコピーしたり,書き直したりして,郵送して,それぞれにコメントを求めた。

やがて,T委員の案に何人かの賛成があったので,これを「1版」として,それに意見を書き込んでもらうことにした。このようにして欄外に別案つきの「大枠」(目次)が「4版」まで続いた。それをまとめて暫定的な「大枠」が出来上がったときには「6版」まで進んで,すでに6ヶ月が過ぎていた。

★最初が肝心!方向を決めるだけに半年かけた★
(村田 年)

シンポジウム「文法を基盤とした総合教材」―(49)研究プロジェクトの組み方(1)英語総合教材作成プロジェクト

Posted on 2010年3月7日

シンポジウムを企画し,1985年10月のJACET大会で行う。仕事ばかりでなく,研究活動も同時に行った。ひとつは「シンポジウム」の開催であり,もうひとつは,委員会のたびの1人の研究発表であった。各委員が専門分野の軽い発表,文献・外国の教科書などの紹介を輪番でやってもらった。

「シンポジウム」について
1)なぜ「英文法中心テキスト」なのか,についての 意見交換を行う。
2)中高で扱う文法事項の調査,大学生へのアンケート調査を行う。
3)大学生の英文法力の調査(テスト)を実施する。
このような調査・資料の蓄積に立ってシンポジウムの準備に入った。文献表も詳しいものを作ってもらった。

★単なる仕事にならないように。将来自分の研究に役立つように★

平行して,多くの委員から出ていた「大枠」(目次立て)の例を列挙してみることをした。文法中心,機能中心,コミュニケーション中心など。
(村田 年)

委員の増強と郵便による諸連絡―(49)研究プロジェクトの組み方(1)英語総合教材作成プロジェクト

Posted on 2010年3月4日

さっそく委員募集のポスターを作ってJACET事務所に貼る。ニューズレター『JACET通信』にも募集記事を掲載する。1本釣りで勧誘する。「準委員」を設け,郵便による参加を歓迎するとした。また議事録を詳しくし,JACET事務所に一部置いて自由に見てもらうことにした。

有難いことに参加希望者がたくさん出て,委員会は30数名に膨らんだ。議事録は他の委員にも手伝ってもらったが,別に「村田メモ」として,(準)委員の提案,意見,調整の委員長見解まどを詳しく毎回付け加えた。郵便のあて先は私の自宅あてとし,議事録送付にはいつも返信用ハガキを同封し,詳しい意見交換がありそうなときは切手または返信用封筒を入れて,返事を出さないわけにいかないようにした。

★手間暇を惜しまない。しつこく,しつこくやる★
(村田 年)

浅野式辞典:「おけいこだんし」(オケイコ男子)」

Posted on 2010年3月2日

雑誌「ケイコとマナブ」をこっそり覗いていた男性が、最近になって自分でもケイコさんとお稽古をしようと考えたのが始まり。中学生ギャルの言うには;
A:お稽古する男子なんて草食系男子より興味ないよ。
B:私の彼、「ケイコよりだんご」なんて言ってるよ。
C:料理を作ってくれるマナブ君なら付き合ってもいいよ。